あかぎの本棚 第8回目は、
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』です。
ジャンルは ファウンデーションビルドアップ になります。
2001年に出版されたが、絶版となっていた幻のビジネス本の復刻版です。
この本で扱っている「自己欺瞞」、簡単に言えば、自分に嘘をつくということが
いかに物事を正しく認識する機会を奪い、人間関係に悪影響を与えているか
ということを物語形式で書いています。
この本を読んで会社員時代の体験を思い出しました。
ある同僚と犬猿の仲になり、お互いの業務に支障がでるほど人間関係が
悪化したときがありました。
そのときの私は、一方的に相手が悪いと責めていたのですが、あることを
きっかけに「私が悪かったんだ」という気持ちに変わりました。
それから、その同僚への接し方が自然と変わり、逆に強い絆で結ばれる
ような関係に変わったのです。
なぜ、自分が変わったのかそのときは分からなかったのですが、
この本を読んで、自分が自己欺瞞から相手を正しく見ていなかったことに
気づき、正直な思いから接したことが、人間関係を劇的に改善したのだと
分かったのです。
この本で書かれていることは、よくある「人を思い通りに動かす」といった
テクニックではありません。
読み進めていくと自分自身の自己欺瞞に気づき、正直、苦しくなるかも
しれません。
しかし、読み終えた後には、身近な人たちに対してレッテルをはずした
ありのままの姿を見ることができるでしょう。
コーチとしてもクライアントを、ありのままを見るためにお薦めしたい一冊です。
アービンジャー インスティチュート (著),
金森 重樹 (監修), 冨永 星 (翻訳) , 大和書房(出版)


