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プロコーチのためのQ&Aセミナー その2

 前回に引き続き、東京と大阪で開催したセミナーで参加者の方から出た質問
 に対して、この誌上でお答えしていきます。(Q:質問者 A:赤木)


Q.ビジネスとしてのコーチ業の可能性、将来性についてお考えをお聞かせください。
  

A.コーチ業の可能性、将来性をわたしはとても感じています。
  
  日本に初めて伝えられたのが今から約10年前になりますが、その当時から比べると、
  書店でもコーチングに関する本を目にする機会が圧倒的に増えました。
  また、「コーチング研修」を取り入れた企業や団体も増えています。  

  そういったことに目を向けると、「コーチング」の認知度もUPしていると思います。
  
  しかしながら、コーチ業、つまりコーチングを仕事にしている人の存在は、まだあまり
  知られていないかもしれません。

  ここで、見方が二つに分かれるでしょう。

  「コーチ業はそんなに知られていないから、ビジネスにするのは難しいかもしれない」
   
  「まだ知られていないからこそ、コーチ業の存在を広く知ってもらえる
   チャンスかもしれない」

  どちらの見方が、可能性を感じさせ、将来性あるものにするかはいうまでもないと
  思います。
  
  あと、コーチ業の形態は、より専門化する方向に行くのではないでしょうか。
  
  これは税理士や歯科医といった他の専門職にも通ずるところですが、
  わたしの知り合いに、「ベーカリーショップ専門の税理士」と呼ばれる税理士さんが
  います。

  自分の強みやこだわりをブランディングした結果、今では全国から講演や顧問契約の
  依頼が来ているそうです。
 
  コーチがコーチングスキルやコーチングプロセスを学び、磨くことは、
  税理士にとって、税金についての法律を知ったり、帳簿を見れるのと同じ
  基本スキルであって、それはプロとして仕事をする最低必要なレベルです。

  その上で、マーケティングやブランディングの視点で見たときに、何かに特化したものを
  持っているほうが、クライアント候補からあなたのことを見つけやすくなります。
    
  自分の強みを見つけるための質問はいくつもあります。

  自分で考えることもできますが、すでにあなたのクライアントになっている人に、
  コーチとしてのあなたの強みや良さを聞いてみてください。

  たとえば、
   「なぜ、わたしをコーチとして雇ったのですか?」  
   「わたしとのコーチングのどこに価値を感じていますか?」

  他にも、こんな聞き方もできるでしょう。
   「他の人に、わたしのことを紹介するとしたら何と紹介しますか?」

  
  最後はやはり、このコーチ業が楽しいと思えるかどうかでしょう。
  楽しいと思えれば、困難を困難と思わずに、それさえも楽しく取り組めると思います。


Q.クライアントの獲得と継続、どちらに力点をおいていったら良いでしょうか?


A.あなたの今の状況によっても変わりますが、クライアントに継続してもらうような働き
  かけは、たとえクライアントが一人だったとしても、大切なのは言うまでもありませんね。

  なので、継続に力点を置くことは大前提とした上で、新しいクライアントの獲得を
  どのように進めていったかを、わたしの例でお話したいと思います。
  
  最初の1~2年は勉強会や交流会に参加したり、セミナーや講演会を開催したりして、
  そこからクライアントになってくれる人を見つけるといったように、自ら動くことで
  新しいクライアントを獲得していきました。

  3年目以降になると、クライアントやコーチ仲間からの紹介で、クライアントになって
  くれる人の割合が増えてきました。

  4年目以降は、まったくお会いしたことがない人から、サイトを通して
  コーチングの申し込みをしてくる人も出てきました。

  サイトやブログはもちろんあったほうがいいですが、ここからすぐにクライアントが
  やってくるとは思わないほうがいいです。

  サイトから集客されているコーチも知っていますが、コンテンツの量が半端じゃ
  ありません。それこそ何年もかけて作ってこられた成果が形になっているのでしょう。

  クライアントの獲得については、サイトやブログはあくまでも最初は副次的なものと
  位置づけたほうがいいと思います。

  サイトやブログが力を発揮するのは、一度あなたと会った人が、あなたのことを
  もう少し深く知りたいと思ったときです。

  大雑把に書きましたが、最初のうちはクライアントの獲得は、自らが積極的に動く
  直接的アプローチがやはり有効です。

  かといって、年数がたたないと紹介が出ないかというと、そうでもありません。
  これから活躍するであろう人を応援するのが好きだという方も必ずいますので、
  紹介のお願いは最初からぜひしてくださいね。


Q.独立されて先行きに対しての不安はなかったですか?
  もしあったのであれば、どのようにパワーに変換されましたか?


A.正直言うと、何度も不安は感じました(笑)
  今でもまったくないかというと、そんなことはないです。

  最初の質問に、コーチ業の可能性と将来性を信じていると答えましたが、
  それでも時々、不安が襲ってくることはあります。

  なので、よく「不安をなくすにはどうしたらいいか?」という質問をいただくのですが、
  「不安はなくなりません」と答えるしかないですね。
  ある不安が消えても、別の不安がまた沸いてくるので、きりがないです。


  ただ、不安を感じたときに、どう対応するかを選ぶことができるようにはなって
  きました。
  
  ずっと以前は、不安を感じると、よくないイメージを連想して、ますます
  不安になっていきました。

  成功哲学などを勉強してからは、ポジティブに考えるように努力しました
  (ちょっと無理はありましたが)

  このポジティブに考えるというアプローチが、質問にあった不安をパワーに
  変えるということになるかもしれません。

  実際、パワーに変わるのですが、根本的な不安が解消されてはいないので、
  しばらくすると、また不安がでてくるのですね。
  しかも、前よりも大きくなって。

  なので、最初のうちは、このアプローチでも良かったのですが、いたちごっこになって、
  だんだんしんどくなってきました。

  コーチングやNLPなどを学んでからは、不安な気持ちが出てきたときは、それを
  ただただ、しっかりと味わうようになりました。

  どんな感情も無意味なもの、役に立たないものはありません。
  何かしら必要だから出てきたのだと思います。

  なので、出てきた感情はしっかりと味わいさえすれば、役目を果たして
  静かに消えていきます。

  不快な感情とともにいることは、最初は居心地の悪さを感じるかもしれませんが、
  慣れると感情が流れるのも早くなりますよ。

  
  感情の扱い方や処理の仕方は、コーチングスキルとして教えているところは、
  あまりないかもしれませんが、コーチにとってもクライアントにとっても
  とても重要なスキルだと思いますので、興味のある方は、個人的にご相談ください。  

  
※このコラムは2007年4月掲載分です

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