前回の最後に、皆さんに質問させていただきました。
さて、その答えとは・・・
答は、「早く動こうと考えるな 早いと知れ」 でした。
(英語では "Don't think you are. Know you are" )
これは、モーフィアスが武術の訓練プログラムの中で、ネオと闘うときに言ったセリフです。
この意味を悟ったネオは、拳を繰り出すスピードが格段にアップし、一方的にやられていたモーフィアスを逆に追い詰めたのでした。
さて、このことがクライアント獲得と どう関係しているのでしょうか?
「どうしたらクライアントが増えるでしょうか?」と尋ねる方がいます。
このとき、まさに「早く動こうと考えている」ネオと同じ状態になっています。
ネオが「早く動こう」と考えているときというのは、もう少し詳しく言うと、 「(自分は早く動けない、だから)早く動こう」ということなのです。
自分は早く動けないというセルフイメージを持っているときのネオは、そのとおりの現実を作るので、どうやってもモーフィアスにかなわないのです。
話をもとに戻しましょう。
「どうしたらクライアントが増えるでしょうか?」と考えているときというのは、
「(私はクライアントが増えないのですが)どうしたら、クライアントが増えるでしょうか?」という状態、
つまり、「私はクライアントが増えない」というセルフイメージを無意識に持っているのです。
この「無力感」からくるセルフイメージを持っていることに気づきさえすれば、そのあとのセッションは、非常に簡単に進みます。
人によっては、ネオのごとく、あっという間にクライアントを増やします。
つまり、本当の課題とは、方法や手段ではなく、「セルフイメージ」だったのです。
このセルフイメージは、ほとんどの場合、意識されていません。
もちろん、気づくだけでは変わらないという意見もあるでしょう。
けれども、無意識の状態にあるときは、まったくコントロールできないのに対して、一度気づくことができれば、少しずつでも変化させることはできるのです。
クライアントが無意識に持っているセルフイメージを言語化して、意識できるようにサポートする。
これが、コーチの大切な役割の一つではないでしょうか。
