今では、コーチングの基本的なモデルやスキルを使って、コーチングをすることもできますが、それにとらわれることなく、自由に柔軟にクライアントに関わることもできます。
振り返ると、この心境になるまでに5年ぐらい かかったでしょうか。
「守」「破」「離」という言葉を聞いたことがあるという方も多いでしょう。
もともとは、修行の段階を表す言葉で、能の世界から伝えられたという説もあります。
「守」は、型を守り、型を覚える段階。コーチングでいうと、様々なスキルや質問のフレーズを覚えたり、GROWモデルといった質問の順番を覚えたりするのが、ここに当てはまるでしょう。
新しいことを学ぶのは、誰しも楽しいものです。
好奇心もあって、最初は私も夢中で、新しいスキルや質問を覚えました。
ただ、ある程度、基礎的なことを学んでいくと、「自分ならこうするのに」とか、「実際のセッションでは、こうしたほうが効果があった」というような体験が増えてきます。
そのうちに、基本のスキルやモデルだけでは、満足せず、自分なりのやり方を模索するようになります。
「守」の段階を超えて、「破」の段階に入った瞬間です。
そして、この「破」の段階に入ると、それまで習っていたコーチングスクールだけでなく、他のところでも学び始めたり、他の心理学やカウンセリングの手法などを習ったりします。
自分なりのやり方、自分にあった形を作るための試行錯誤の段階ともいえます。
「守」の段階では、教わるべき基本となるモデルがありました。
しかし、「破」の段階に入ると、自分で試行錯誤していかなくてはいけないので、「これで本当にいいのだろうか?」「間違っていないだろうか?」といった疑問で悩むことになります。
これが、多くの人がぶつかるカベになるのです。
では、そのカベを越えた先にある「離」の段階とは、どんな状態でしょうか?
そして、そこに行くには、どうすればいいのでしょうか?
