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Akagi Log プロコーチ養成コーチ 赤木広紀のコラム&エッセイ

コーチとして飛躍するときって? その5

前回のエッセイでは、修行の段階をあらわす「守」「破」「離」という言葉を使って、コーチとして学び続ける中で起こることを説明してきました。

おさらいをすると、
 「守」が、様々なコーチングスキルや質問のフレーズといった基本的な型を覚える段階。
 「破」が、自分なりのやり方、自分にあった型を作るための試行錯誤の段階でした。
 
 

そして、この「破」では、試行錯誤する過程で

 「本当にこれでいいのか?」
 「間違っていないだろうか?」

と多くの人がぶつかる壁になると書きました。

では、そのカベを越えた先にある「離」の段階とは、どんな状態なのか。
そして、そこに行くには、どうすればいいか。と問いかけて終わりました。

さて、「守」「破」「離」の「離」の段階ですが、「守」「破」は、まだ型を意識していますが、この「離」は、型に囚われない、型から自由になっている状態です。

自由になったからといって、型を無視しているわけではなく、型どおりにコーチングせよと仮に言われたとしたら、見事にその型に沿ってセッションを進めることもできるのです。

ここが単なる我流との大きな違いです。

では、そこに到達するには、どうしたらいいのでしょうか?

こう書くと、私がそこに到達する方法を知っているかのように聞こえますが、正直言いますと、私もそこに進もうと模索している途中の人間です。

なので、自分がもうすでに「離」の段階にいる なんて偉そうなことは、とても思いません。

ただ、3000回以上のセッションを重ねていると、スクールで学んだことや、自分なりに体系化したやり方でも、どうにもならないなと思うセッションがやはり出てきます。

そんなとき、直感とでも言うのでしょうか、
今まで使ったこともないようなメタファー(比喩)が思わず口から出てきたりして、膠着していたセッションが、氷が溶けるように前に進むという、そんな体験も何度となくありました。 

学んできたスキルなどを意識的に使うことでセッションを進めていけるのが 「守」と「破」の段階だとしたら、「離」は、意識的にすることを手放すことで、自分の深いところから直感を通して湧いてくる知恵に身をゆだねるとでも言えるでしょう。

意識してさまざまなものを手にし、身に着けてきた「守」と「破」から、その身に着けてきたものを手放していくのが「離」なのかもしれません。

手放していくことは、すなわちコントロールを失うことにつながるので、意識はとても嫌がりますし、怖がります。

けれども、そこを通り抜けると、直感を通して、大いなる知恵が湧いてくる、自分になれるのかもしれません。

このエッセイを書くことで、コーチングは武道と同じ、「道」であることに改めて気づくことができました。

永遠に終わりのない、コーチング「道」を極めていきたいものですね!

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