前回も、4つの段階の2番目にあたる「プロコーチ初期」についてお話ししました。この段階のテーマは「クライアントを増やす」ことです。
クライアントを増やしたいと思うとき、増えることによるポジティブな感情と、ネガティブな感情と両方を味わうことを自分に許すことができたなら、クライアントが増えるという結果を自然に受け取ることができるでしょう。
と書きました。
クライアントを増やすための活動を続けると同時に、そういったさまざまな感情を味わえるようになるにつれ、クライアントは増えてきます。
しかし、この「プロコーチ初期」の最後の試練がやってきます。
そうです。実際に増えたクライアントが減っていくということです。
減る理由はさまざまですが、多いのは、単純に3ヶ月や半年といった契約が終わるということです。
しかも、増えた時期が同じだと、終わる時期も同じになることが多いです。
私も同じ月に5人のクライアントが同時に終了したことがありました。
そのときは、前回書いたような寂しさや悲しさ、あるいは自分のコーチングが良くなかったんじゃないか、というようなネガティブな気持ちが出てきました。
しかし、それ以上に出てきたのが、
「恐れ」
だったのです。
そのころすでに独立し、結婚もして、プロコーチとして生計を立てていましたので、クライアントが減るということは、収入の減少と直結、まさに、死活問題だったわけです。
「収入が無くなったらどうしよう?」
「このままコーチとしてやっていけるんだろうか?」
「自分には無理なのかもしれない...」
そんな恐れや不安、あるいは、無価値感といった気持ちがどんどん出てきます。
「これからも何が起こるか分からないこの道を本当に歩いていくのか?」
と何度も何度も自問自答しました。
そして、
「それでも、やっぱりこれが自分の道なんだ!」
と、直感からのメッセージが返ってくるとともに、恐怖や不安、心配、無価値感といった気持ちに向かい合い、それらをしっかりと味わった時に、ふっとそれらの感情から解き放たれる瞬間がありました。
プロコーチとして活躍している人たちをインタビューしてきて分かったことは、私が体験したようなプロセスを、皆さん同じように体験している ということでした。
クライアントが減り、収入が減っていく恐怖
その恐怖に真正面から向き合い、「本当にコーチとしてやっていくのか?」と真剣に自分に問いかけ、その問いに「Yes!」と答えた人が、次のステージに移っていくのでしょう。
この体験は、次のステージに移るための扉なのかもしれません。
その次のステージが、「プロコーチ中期」です。
