~~~ 導入セッション(オリエンテーション)とは? ~~~
通常、定期的なコーチングセッションを始める前に行う第1回目のセッションを、導入セッション、もしくはオリエンテーションといいます。 (※以下、導入セッションとよびます)
この導入セッションは、通常のコーチングセッションから、コーチングの効果を最大限に引き出してもらうために実施します。
この導入セッションの回数や時間、場所に特に決まりはありません。
1回で行う人もいれば、何回かに分けて実施する人もいます。
時間も、2~3時間の人もいれば、丸一日かける人もいます。
最初なので、対面でする人も多いですが、電話で行う人ももちろんいます。
対面の場合、会議室やホテルのラウンジなど部屋の中でするのが一般的ですが、 中には、自然の中を歩きながら行うコーチもいます。
~~~ 導入セッションで何をするのか? ~~~
では、この導入セッションで何をすると、クライアントはコーチングから最大の効果を引き出すことにつながっていくのでしょうか。
私は「コーチングバイブル」を参考に、大きく4つの要素に分けました。
1.教育
2.発見
3.計画
4.確認
です。
1つ目は教育です。
ここですることは、コーチングの効果的な受け方やコーチングの底辺に流れている考え方、およびコーチングスキルと専門用語の説明です。
いわば、コーチングの使用説明書の解説をこの教育の段階で行います。
これは、はじめてパソコンを触るときと似ているかもしれません。
それなりに触ることはできるでしょうが、パソコンの機能をフル活用するためには、その使い方を教えてくれる人がいたら、一人でよりも早くマスターできるのと同じです。
この段階は、言い換えると「コーチングをティーチングすること」なので、コーチの方が、たくさんしゃべって全然かまいません(笑)
2つ目は発見です。
ここですることは、クライアントの人となりを知ることです。
どこに住んでいるか、どんな仕事をしているかといったことは、予めクライアントプロフィール(個人情報)に記入してもらいます。
この導入セッションでは、クライアントが何を大切にしているかという価値観や、クライアントがどんな人生を送りたいのかという存在意義に関わることであったり、クライアントのスタークオリティ(強み)など、
クライアントの本質に関わることを探っていきます。
また、クライアントの今の状態をライフホイール(人生の輪)を使って、明らかにします。
クライアントも、そういった自分の本質について常に考えているわけではありません。
その意味では、時間を取って「自分は誰なのか?」を探っていくことは、通常セッションのためだけではなく、クライアントが自分を振り返る貴重な時間となるでしょう。
3つ目の計画は、コーチングで扱うテーマを決めることです。
「クライアントがコーチングを受けることによって得たい成果は何なのか?」
「なぜその成果を得たいのか?」
そのことを明らかにしていきます。
ゴール(目標)を明らかにするだけでなく、気になっていることやクライアントのエネルギーを高めるための日々の習慣を考えたりもします。
最後は、確認です。
次回のセッションの日時や、セッションで使う資料の使い方、通常セッションのすすめ方を話して終了です。この導入セッションを受けてみての感想もお聞きします。
~~~ 導入セッションで作り出したい状態とは? ~~~
導入セッションが終了したときに、作り出したい状態があります。
それは、
「コーチングを受けることに対するコミットメント(意欲、やる気)が高まっている」
ということです。
コミットメントを高めるためには、大きく2つの方法があります。
一つは、どこに進むのかという目的・目標と現在位置の2つを明確にすることです。
もう一つは、不安や心配といった気持ちを減らすことです。
導入セッションでは、発見と計画で、目的・目標・現在位置を明らかにします。
そして、教育と確認で、不安や心配を減らしていきます。
導入セッションに入る前に、軽くアイスブレイクのための会話をします。
そのときに、今どんな気持ちなのかを聞きます。
そして、導入セッションの最後に感想と今、感じていることを聞きます。
気持ちにどんな変化があったかを聞くことで、導入セッションが自分なりにうまくいったのかどうかをチェックします。
通常のコーチングセッションでは、課題が見つかっても、次までに修正すればいいですが、導入セッションは、基本的には何度も行うものではありませんので、より入念な準備が必要だと思います。
私も2001年から、コーチングを提供してきましたが、いまだにこの導入セッションは、緊張してしまいます(笑)
次回は、この導入セッションを含めた全体の流れを見ていきます。
