『企業にコーチング研修の打診をしようとするのですが、”あぁ、あれは
役に立たないらしいね”・・という答えが返ってきます』
『私の知り合いの会社でコーチング研修あったらしいけど、
職場の雰囲気が、よけいに悪くなったと言ってましたよ。』
コーチ同士でそのような話題が出ることが、以前からありましたし、大阪講演会での質疑応答でも、そのようなテーマが出ました。
私の経験上ですが、「コーチングなんて、全然役に立たない」という方のほとんどは、コーチングを誤解している場合が多いです。
「部下を上司の思い通りに動かす技術」
「部下に良いアドバイスをするツール」など。
会社で受けたコーチング研修から、こんな印象を持つ方がおられるようです。
朝比奈が以前勤めていた会社で、最近、コーチング研修があったようですが、その講師の話術がよほど素晴らしかったのか? 「コーチングとは、うまく話する技術」と大きな誤解があったようです。
ここで私がお伝えしたいのは、コーチング研修が役に立たないとか、そういうことではありません。
研修されている方は一生懸命、コーチングの良さや組織にどう活かしていくのかを、伝えようとして下さっています。
ただ、1日か2日の研修では、全てを過不足なく伝えることは難しいかもしれません。
それ以上に・・・受講する側の素地もそれなりに必要だと、私は思ってます。
本などでコーチングについて、おぼろげにでも理解している人と、聞いたこともない人とは、同じ研修を受けても スタート地点が違います。
人間は全く未知のものに触れる場合、自分の「知っている事柄」に当てはめて理解しようとします。それを単純化して、認識すると言われています。
朝比奈の元同僚のように、コーチングを初めて知った研修で、話術だけが記憶に残ってしまったら・・・他の情報はカットされ、「話術」という言葉に当てはめて、理解してしまうのでしょう。
このような例は、枚挙にいとまがないです。
また、私たちコーチは当たり前のように思っていても、世間一般的にはコーチングを誤解していたり、何かと混合されている人も多いと考えておいた方がいいかもしれませんね。
『コーチングなんて、役に立たない』
そう私にぶつける人は、大体は誤解しています。
クレームではありませんが、コーチングに全く興味のない人は、そういったことを、ぶつけてもきません。
潜在的にですが、コーチングに対して、期待があるからだと私は思っています。
まず理由を聞き、一度はその理由を受け止めた上で、コーチングの専門家というスタンスから、誤解のある部分を解き、コーチングとは本当は何なのかを丁寧にお伝えしていきます。
「あなたが伝道師となり、コーチングの素晴らしさを伝えてほしい」
私の講演会でも、そう繰り返しお伝えさせていただきました。
例えつたない言葉であっても、熱意をもって誠実にお話すれば伝わります。
私にぶつけてきた人で、今はプロコーチとして熱心に活動しているひともいますし、その後、コーチングを受けたひともいます。
コーチとして活動していると、必ずといっていいほど、「コーチングに対する悪い評判」を耳にすることはあるでしょう。
そんなとき、ムキになって言い返さず(笑)、相手の言葉をしっかり受け止めた上で、自分なりの”コーチング”をお伝えくださいね。

