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Akagi Log プロコーチ養成コーチ 赤木広紀のコラム&エッセイ

最初の一歩が踏み出しにくいクライアントに

前回に引き続き、プロコーチメールマガジンに寄せられた質問について、お答えします。

Nさんからの質問


『最初の一歩が踏み出しにくいクライアントに
                 どうアプローチすればいいか?』

赤木の回答


傍から見れば、とても慎重に見える人かもしれないが、すでに、コーチングを受けていること自体、大きな一歩を踏み出しています。

なかなか一歩踏み出せないと思ってしまうのは、コーチ側の思い込みです。
でも、それは真実ではないということを、まずはコーチが認識することが大事。

好きなことであれば、恐れたり不安になったりという気持ちも味わうこともなく、すぐに行動していることもあるでしょう。

なので、そのクライアントが日常生活で普通にやれていることを、どんどん聞き出してください。
そうすると、「私だったらとてもできない。この人は勇気があるな、すごいな」とコーチが思うようなことを平気でやっていることが見つかる可能性があります。

私のクライアントさんで営業の仕事をしている方がいます。
この方は、毎月、自分のお客さんにニュースレターを出しているのですが、自分の気持ちを表現するのにぴったりの言葉を考えて、それを書いているのがとっても楽しいとおっしゃっていました。

私(赤木)は、なかなか自分の気持ちをぴったり表す言葉が見つからなくて、イライラして嫌になってしまうことが多いので、純粋にすごいなと思ったことがあります。

コーチが心から「この人、すごいな」と思えることが見つかるまで、徹底して聞いてあげましょう。そして見つかったら、そのことを相手に伝えてください。

そうすると、クライアントにしてみると、「へぇ、こんなこと、別になんともないよ」ということが、他の人にとっては、けっこう大変なことなんだ。

とわかれば、自分は勇気がない、行動できない人だと思っていたセルフイメージも、それは真実ではないと分かって揺らいできます。


あと、すぐに行動しないときというのは、潜在意識の深い部分で、準備している時期だとも考えられます。

 「すぐに行動しないことによるメリットは何か?」
 「また、すぐに行動してしまうことのデメリットは何か?」

それらを質問して、答えてもらってください。
そうすると、何かしら引っかかっていることが出てきます。

頭では、「行動しなければ、一歩踏み出さねば」と思っていたとしても、体がストップをかけている場合があります。

その体の声を聞いてあげてください。


そして、どういうときに人が一歩踏み出しているかというと、もちろん、「一歩踏み出すぞ!」と強い決意をしたときもありますが、

 「行動してもいいし、行動しなくてもいいし、どちらでもいいや」というとき

つまり、どちらも選べるという選択の自由が自分にあるときに、人は動くことが多いです。

私たちは、動かなければならないと思えば思うほど、動けなくなります。
やらなければならないと思うほど、やれなくなります。

逆に、やりたい!という気持ちが強すぎても、「失敗したらどうしよう、できなかったらどうしよう」と思ってしまって一歩踏み出せなくなります。


 「価値」のハードルを下げる、という言葉があります。

行動や目標に対して、自分の中でやってもやらなくてもどっちでもいいことにしてしまうと、気楽な気持ちになり、気楽に行動できます。

たとえるなら、歯磨きをするレベルに行動や目標の「価値」を引き下げる、ということです。

毎日、歯磨きをしたい!とか、歯磨きをしなければ!と強く思わなくても、「あ、歯磨きしよう」と、誰でも自然にできていますよね。


まずは、コーチ自身が、自分の目標や行動に対する「価値」のハードルを下げる体験をしておくと、クライアントに実感を持って伝えることができるでしょう。

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